現場にヒントが落ちている
イベント制作において一番重要なことは現場をしっかり見ることだと思う。ステージはもちろん、そこに至る動線の確認、トイレの位置などお客さん目線で現地を観察すると、いろいろな課題が見えてくる。
「現場にヒントが落ちている」「現場に答えが落ちている」若い頃から自分に課しているテーマである。
なので、迷ったり戸惑ったりするときは、現場にロケに行く。
イベントは同じものはない。時期も違う、天候も違う、来場者も違う。全てが一期一会なのだ。
だからこそ、慣れずに初心にかえって現場に立つ。
「イベント屋あるある」だが、案外イベント屋は、他人のイベントを見ないものである。お金を出してチケットを買って積極的に見に行く人は少ない。
そんなとき、私の取引先の担当者が「日本中のイベントを見よう」ということで、ありとあらゆるイベントのチケットを買って、見に行った時期がある。コンサートは言わずもがな、その他オペラ、宝塚歌劇、演劇、サッカーをはじめとするスポーツイベント、歌舞伎、展覧会などエンターテイメントなイベントを好き嫌いをせずに、見に行ったものだ。
そのおかげで、演出面などを勉強できた気がする。
イベントを企画する立場は、最初は真似から、そしてオリジナルは生まれるものなのだ。意識して、様々なエンタメを見るとそこにはヒントや答えが落ちている。
時間があれば、今もエンタメのチケットを買っている。気持ち良すぎて眠ってしまうイベントもあるが、それはお愛嬌。
インプットしたものは、何気にそれが熟成されてアイデアとして出てくるものだ。インプットしていないと出てくるものも出てこない。
やはり、経験に勝るものはない。
五感で感じることの重要性を今後も大切にしたいものだ。