閑話休題〜あの頃、みんな熱かった〜

大学卒業後、イベント屋としてサラリーマン生活は8年に過ぎない。

この年月が短いか、長いかはわからないけれども、その後30歳で会社を立ち上げ

現在30期目と考えると、サラリーマン生活は短かった気がする。

株式会社ニューズの創業に関しては、またの機会にお話したいけれども、

やはり8年間の雇われ時代は貴重な経験をさせていただいたと思う。

まだまだペーペーの若輩者に、いろんな仕事を任せてくれた。

まぁ、実際は人手不足とバブル期での仕事のバランスが悪かったので、任せざるえなかったのだろう。20代前半から30歳までの間、体力しか取り柄のなかった頃だ。

経験値もそれほどないし、若気の至りで気は短いし、一生懸命働いたのは確かだけれども、まだまだ遊びたい盛りで、仲間が集まる居酒屋やバーをハシゴする毎日。

お金もないのに、どうしてあれほど毎晩飲めたのだろうかと不思議で仕方ないけれど、先輩たちが払ってくれていたのだろう。そんなおおらかな時代だ。

携帯もない、インターネットもない、仲間と会うには集まる店に行くしかない。

そして、お金もないのに、毎晩通った。

思い出すと、皆「熱かった」

イベント屋というまだまだ成熟していないブラック業界だったけれども、「イベントづくり」に関しては損得抜きに、「熱く語っていた」

時に、アルコールに任せて喧嘩もしつつ、翌日には気がついたらその店にいる。

しかし、遅刻が当たり前の夕方にしか出社しない先輩だとか、大人しいあいつが「金持って逃げた」とか、酒の匂いさせてクライアントに「君、酒臭い」と平気で言われたりとか、打合せでキレて灰皿を投げたとか、全くもって非常識な輩が跋扈していた、

今思い浮かべるだけでメチャクチャな時代。

そういえば、年末になると綺麗に着飾った新地のママが広告代理店のオフィスにたくさんいてた。1年間の飲み代を回収するためと後で知ったが、新地のママが来る事自体、ステイタスのように思っていた先輩方がたくさんいてたのも確かである。

あの頃は、みんな熱かった・・・