終わりのないイベントは無い。

終わりのないイベントは無い。

40数年、この業界にいて分かりきった事実。

本番に向けて、必死に業務推進をしている間は、

(無事に、早く終わってくれ)と安眠できない日常で考えている。

しかしながら、いざ終わると虚脱感に襲われることもしばしばなのだ。

イベント屋は冷静にいないといけない。

先輩から学んだ教訓を、毎回心に刻みながら、

(本当は泣きたいくらい嬉しいのだ)

大阪・関西万博、会期6ヶ月という中、推進期間も合わせると、2年ほど関わらせていただいた。開幕前の機運醸成イベントや開幕後の様々なイベントごとなど、やはり50年に一度のイベントは通常のルールだけでは通らないことが多く、戸惑うことも多々あった。

姿形は無くなってしまうけれども、多くの人々に来場いただき、そこで感じていただいた「想い」はこれからの人生に何か刺激となり、熟成されていくのだろうと思う。

振り返れば、1990年の国際花と緑の博覧会でのつながりが今もなお続いていることを考えると、レガシーとは人と人の繋がりであり、想いの共有なのだろう。

大阪・関西万博は閉幕したが、これからその小さな種が花開くことを信じている。

それが、イベント屋としての願いであり、希望なのだ