発想の転換

来てもらう商売から、行くビジネスへ・・・

少子高齢化社会に備えて、考え方を変えていかねばならない。

今までの常識が通用しなくなる。
逆にいえば、今までの非常識がビジネスチャンスとなる可能性があるという事。

例えば、先日の新聞記事「訪問美容」の利用がこの5年で倍増したそうだ。
介護施設などで、高齢者にヘアカットやネイルケアを施すサービス。
「オシャレでいたい」という願望だけではなく、
認知症による症状を改善する効果も期待されているようだ。

厚生労働省によると、美容室は全国に25万店舗近くあるそうだ、コンビニが5万6千店舗、歯医者が6万と比べると推して知るべし。当然、過当競争にのみ込まれ、過酷な労働状況も相まって、離職率も高く、人手不足のようだ。

そんな中、店舗に来ていただくために、様々なプロモーション活動をやっていたのではないだろうか。
顧客の囲い込みのためにポイントカードを作ったり、キャンペーンなどで期間限定のサービスなど。
店舗側は、いかにお客さんに来ていただくかに苦心してたと思いますし、今も苦心しているのでは無いだろうか・・
実際のところは、私も分かりませんが・・・・
飲食店もまた然り、たくさんある中の飲食店から、いかにお客さんに選んでもらって来店いただくか・・・

「待ち」商売と言ってもいいでしょう。ただし、365日24時間はどこも一緒、また、原価もそれほど抑えられないとするならば、来店客数を増やすか、客単価を上げるかしか、売り上げを伸ばす術は、無い。

最近「Uber Eats」と書いた自転車やバイクをよく見かける。簡単に言えば「出前」サービス。
アプリで多数のレストランから、お好みのメニューを注文、様々な店舗の食事を運んでくれる。
このサービスは、お客が行くのではなく、「メニューが来る」昔ながらの出前を「登録レストラン」をひとまとめにして効率よく、お客さんのところに「行くサービス」
店舗でゆっくり食べたいお客さんもいれば、自宅で食べたいお客さんもいる。
今後、ひとり暮らしの高齢者の方々もそのようなサービスを利用する機会が増えていくかもしれない。

このように考えていくと、高齢者の方々は荷物を運ぶのも大変、昨今は車の運転も色々問題がある、生活様式が変わってくる事は確かな事、人が行くのか、ロボットが行くのか、ドローンが行くのか、それぞれだとは思うけれども、
「来てもらう商売」から「行くビジネス」への転換期に来ているのではないだろうか。

「来てもらう商売」を見つけて、そんな視点でビジネスモデルを見つけるのも面白いかもしれない。