温故知新
温故知新は、
古き良きものに、新しいものを加えると、
全く違うものになる可能性があることだと、理解している。
本来の意味とは違うけれども、私はそう理解している。
だから、古いものも、新しいものも、バカにはできない。
昔話をしたいわけではない。
当然、様々な技術が進化しているし、
私の若い頃には無かったものが随分発達し発展している。
生活様式もそれに伴って変化していることも確かである。
私が仕事で博覧会に携わったのは、1985年(昭和60年)の淡路島で開催された「くにうみの祭典」が最初だ。
淡路島と四国が初めて陸続きになった「大鳴門橋」の開通を記念して開催されたもので、
いわゆる地方博の一つでBIEが認定する正式な博覧会ではない。
その後、瀬戸大橋博や天王寺博など、博覧会と名のついたイベントが目白押しの時代だ。
バブル時代とともに、イベントも隆盛を極めていた気がする。
その後、バブルがはじけてイベントそのものも予算削減など苦境に立たされている。
成果を明確に求められる時代になった。
アンケートの数であったり、集客数であったり、
まぁそもそもイベント自体の目的を明確にしていなかった時代がおおらかだったとも言えるが。
但し、成果ばかりを求めすぎるとイベントの良さが失われるのも確かで、
求めるゴールへ向けて制作する人々が同じ方向を向いているかが成功への第一歩のような気がする。
今こそ、老いも若きも知恵を出して屈託のない意見を言いながら、ゴールを目指したいものだ。