本屋徘徊

インターネットで本が買えてしまう昨今ではある。

特定の作家の特定の作品を指名買いするには非常に便利だ。

しかしながら、「出会い」がない。

本屋をウロウロしながら、山積みの本を見ながら、

「最近はこんな本が読まれているんだ」とか、

「本屋大賞の受賞作はこれなんだ」など、

本来出会わないはずの本や、作家を走り読みをする。

買うつもりが無かったのに、気づけば、

初めての作家や面白そうな本をレジに持って行っていることもしばしば。

「本が読む人を選んでいる」と何かの映画で見た気がするが、

まさしく本とは出会うもので、縁があれば、その作家の他の作品にも手を出していく。

お気に入りの作家が増えていく。

当然、縁がなく、積読状態で埋もれていく作品も数知れず。

でも、それでいいのだ。

人間社会と同じで出会ったからと言って、その後も付き合っていかねばならないこともなく、

気が合ったり、タイミングがよくその後も付き合っていく人って案外一握りだったりするもので、

自分の前をすれ違ったり、通り過ぎたりして、いつの間にか、新たな出会いにウキウキしているものなのだ。

本屋俳諧は、本や作家さんとの新たな出会いがあるから面白い。

インターネットでは味わえない至福のひと時なのだ。