客道
昨日は、和歌山の自宅へ・・・・和歌山に帰ると必ず「和歌山ラーメン」巡りをしたくなります。
ご存知のように、なぜか、和歌山は中華そば屋が多い、です。
豚骨醤油味で、見た目よりもあっさりしています。
ただ、和歌山県人は愛想が無い、ように感じることが多い。
昨日の中華そば屋もご多分に漏れず、そんな感じ。
といいつつ、私10年以上も通っている店でもあるので、雰囲気とかよりも中華そばそのものが旨いということ・・・・・
そんな夏の昼下がりに思い出したこと・・・・・
わたしのマーケティングの師匠の話・・・・・
マーケティング会社を創業する前は、宝塚で中華料理店のコックをやっておられました。
少し長いですが引用してみます。
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若い頃、飲食業に携わっていた頃からいつも考えていたことがあります。よく「お客様は神様です。」と三波春夫さんではないですが、お店側のお客様に対する姿勢を喩えていう場合があります。でも、その頃の私には、とてもそんな風に考える余裕はありませんでした。毎日のように、色々な要求をしてくるお客様との戦いの中で「お客は敵」みたいなことを考えていたものでした。いかに、お客様の無理難題に負けないようにするかの連続です。その後、飲食業を辞め、今度はお店に食べに行く立場になった時、全く違う風景がそこにはありました。「なんだ!この店は?!」みたいに目線の位置が全く変わってしまったのです。その時、初めてお客様の気持ちというものも判るようになりました。両方の気持ちが判った時にこんなことを考えたのです。
立場が変われば、それぞれどちらにも言い分があり、きりが無い。結局のところ、お互い喜んで気持ちよく食事ができればよいことなので、そこだけを考えれば、自分は一体何ができるのだろう・・・?そんな中で出てきたのが「客道」という考え方です。「客として、いかにお店の方々に気に入っていただける客になるにはどうしたらよいのか?」そういうことを常に考えることです。通常、会社で営業活動をする場合、黙っていてもこの「客道」は行われています。「いかにお客様である取引先に気に入られるか?」絶えず考えていると思います。ところが、一旦お店に行くと妙に威張って無礼な態度の人もいます。「お金を払っているのだから・・・」という理屈でしょうが、もう少しうまく対応すれば、お店の方々に気に入られ、色々な情報が寄せられます。
(出展:新・内海新聞 24号 2009年10月30日抜粋)
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それぞれの「客道」があっていいと思います。
経済活動である限り、その対価にあう、いやそれ以上のサービス提供が求められるし、求めるでしょう。
わたしは飲食業ではないですが、客道精神は大切と考えます。
自分が提供できるサービス(ビジネス成果)がお客さんに満足いただけるものなのか、どうか・・・・・
客である自分の立場、客に対する自分の立場、双方からそんなことを考えると、なかなか面白いと思います。
たかがラーメン、されどラーメン・・・一杯のスープの幸せ。