何でも屋さん−1

暑い夏が、40年前のイベントを思い浮かばせる。

大学生でありながら、起業をして「何でも屋」を始める。

換気扇洗い、引っ越しの手伝い、牛乳配達、工場での箱詰め作業、害虫駆除、

獅子舞踊り、縁日のスタッフ、大型七夕の買い付け、など

何でも屋には様々な依頼が舞い込んできたものだ。

「若さ」が経験を凌駕してた。仲間もどんどん増えてきて、200人以上のスタッフと共に、

「何でも屋」を経営していた。

そのうち、テレビ局のイベントの仕事が舞い込んできた。

「アルバイトスタッフを20人手配して欲しい。」

徐々に、イベントの仕事が増えていく。

僕は、アルバイト手配だけではなく、アシスタントディレクターとしてお手伝いしながら、

イベントのノウハウを積んでいく。

若さもあったのだろう、とにかく、イベントの仕事が新鮮で面白い。

裏方仕事が向いていたのだろう。

そんな中、何でも屋を揺るがしかねない話がやってきたのだ。