「模倣と独創」
今日は著作権の日。
TPP発効を機に政府は「著作権法の改正」作業に入ったようです。様々な知的権利を保護する為に、今まで以上に細かく規定をするようです。
先般、マスコミを賑わせていた「五輪エンブレム」問題。
最近はすっかり話題にもならなくなりました。
マスコミの瞬間湯沸かし器ぽい取り上げ方の象徴ですね。
視聴率が取れると思えばこれでもかと毎日それを様々な角度から取り上げ、使い捨てカイロの如く、アッと言う間に話題にすらしなくなる。
問題提起しておいて、どうかな?と思いますね。
結局物珍しさ的な話題先行で、本当に考えなくてはならないことを置き去りにしている視聴率主義の賜物ですね。
まぁ、今日はそのことではなく、「著作権」のこと。
TPPによって環太平洋地域におけるグローバリズムは様々な規制緩和が行われます。
それは同時に競争原理に晒されるということです。
知的財産も同様ですね。
エンブレム問題において「真似る」ことが悪のように捉えられていましたが、事はそう単純ではないような気がします。
そもそも最初は「模倣」から始まり、その後いかに「独創」力があるものに変化・進化させていくかが大事なことだと考えます。
一流を見て、真似る事で自分を成長させることは、ある意味「独創」力をつける近道とも言えます。
芸術と呼ばれるものには、いずれもその流れをくむものがあるはずだし、それが流派と呼ばれるものとして確立されています。
「著作権の改正」が創作意欲を減退させることのないよう、自由でかつ自覚あるものとする為の改正にしてほしいものです。