「日常と非日常」

 スマホに現れる「News Digest」に地震速報が流れるたびに、「もう勘弁してくれよ」と心の中で叫んでいる。

テレビをつけると、地震速報とともに、各地の被害状況を映し出される。
一方で、支援物資が届かない、ライフラインが断絶され、トイレ、風呂、飲み水不足、停電家屋など、一向に改善されない、道路が塞がれ、孤立状況の被災地。

 21年前には、倒壊したビルや高速道路、火に包まれた神戸の町。5年前には津波にのまれる東北の家屋。
そして、熊本・大分を襲った地震。

”自然災害は忘れた頃にやってくる”ではなく、
”忘れていないけれどもやってくる”
ただし、日本国中、どこにやってくるかわからない。
どこにでも自然災害いはやってくる、ということ。

仕事で、大規模地震・津波防災訓練などに、ここ数年携わっている、本当に国土交通省始め、自衛隊、海上保安庁、消防、警察、赤十字そして民間のインフラ会社も「非常時」を想定して訓練をしています。

しかし、今の熊本・大分の物資輸送支援が滞っている状況などを鑑みると、やはり訓練ではわからない想定外の状況への対処が問われています。

被害の状況把握の徹底、それにより、救助の手段・方法の選択。避難後の生活への支援、そして緊急物資輸送とその手立て・・・・

日頃想定しているはずなのに、もどかしい。
情報を把握し、その上で、陸・空・海をどのように活用し、物資を輸送し、避難している方々のところまで運ぶか。その状況ごとに変わってきます。

まだまだ、今もなお震度情報が入り、被災が続いている。
避難している方々の疲労度、不安などを考えると、辛くなる。

一体我々に何ができるというのか、21年前の神戸、5年前の東北、そして今回の熊本・大分地震。

日常が、アッという間に、非日常に晒される恐怖。
今はただ、祈るしかないのか・・・・

改めて、日常の暮らしをしっかりと生きなければならない。
ただ、ひたむきに愚直なまでに生きなければならない。

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株式会社ニューズさんの写真