「奇跡の同窓会」
25年前・1990年、国際花と緑の博覧会が、大阪は鶴見緑地で開催されました。
思えば、バブル崩壊はすでに水面下では始まっていたのに、まだそれに気づかずに、浮かれていた時期です。
私は「大輪会・水のファンタジアム」という関西で生まれ育った企業40社(当時)のグループパビリオンの催事担当ディレクターとして、勤務しておりました。183日間、パビリオンに出向状態です。
幸い、当パビリオンは出展した中でも1位、2位を争うぐらいの人気パビリオンでしたので、「整理券」を配布するための行列の整理、入場するための整理・・・・・本当に安全確保の運営は大変でした。
我々はその「待ち客対策」としてパビリオンの前の催事広場で様々なイベント行いました。
夏場は「ポカリスエット」を配ったり、ヤン坊・マー坊と記念撮影をしたり、オペラのミニライブ、七夕の日には、彦星・織姫のお琴コンサート・・・・実に様々なイベントを行っていました。
8月1日は「水の日」です。
このパビリオンのコンセプトは
“水は生命の根源”でしたので、1日は特別イベントを開催。
おかげさまで、メディア取材も結構来られていました。
事件はそんな暑い日に起こりました。。。。。。
もう、25年前で時効だと思いますので、裏話を・・・・
その日はとにかく暑かった、、というよりその夏が猛暑でした。
水の日にちなんで、我々のパビリオンでも「マスコットキャラクターの氷像パフォーマンス」など、様々なイベントに工夫を凝らしていました。
そして、
あるテレビ局のディレクターから「あのキャラクターの着ぐるみを脱いで『暑っ縲怐xってシーンを撮りたいんだけれど・・・・」
ニュースとして取り上げるワンシーンです。
私が
着ぐるみに入っている役者さんにお願いしてみると・・・・
「ダメです、着ぐるみに人間が入っているところは絶対見せられません!!」キツくダメ出しされました。
「こどもにとって、キャラクターは生きているんです。それを中から人間が当たり前のように出てきたら、彼らの夢を壊すことになります」
本当に、私は反省しました・・・・
彼女は、そんな思いでこの暑い中頑張っている、それをパブ的に取り上げられるからと、簡単に引き受けた自分を大いに恥じました。。。。。
その後、某テレビ局が怒ったのも無理はありません。
何時間も待たせていましたから・・・
某テレビ局のクレームで、
私と広報担当Dは、館長に呼び出されて、事情聴衆です。
今でも、8月1日になると思い出します。
そして、あの時、着ぐるみを脱がせなくて本当に良かったと思います。。。
あれから、25年、未だにあの頃のスタッフ・コンパニオンと同窓会が続いています。
私はこの同窓会を「奇跡の同窓会」と呼んでいます。