「今年の漢字」
毎年、京都清水寺で、その年の世相を表す漢字を貫主が揮毫されます。
師走の風物詩のひとつと言えます。
財団法人日本漢字能力検定協会がその年をイメージする漢字一字を日本全国から募集し、最も多かった字をその年の世相を表す漢字として発表しています。
今年2015年は「安」
安倍内閣の安保法案、相次ぐテロによる不安、マンション傾斜問題に対する不安など、安心・安全とその対極にある不安を今年ほど意識させられたということでしょうか・・・・
私も、改めて知ったのですが、この「今年の漢字の揮毫」が始まったのは、1995年、阪神淡路大震災の年からです。
もっと昔からある行事だと思ってましたが、まだ20年なんですね。それだけインパクトのある行事とも言えます。
ちなみに1995年の漢字は「震」
その後、
1996年「食」O157の食中毒やBSE問題。
1997年「倒」山一證券の廃業に代表される大型企業の倒産など。
1998年は「毒」和歌山毒物カレー事件やダイオキシンなどへの不安の高まり。
1999年は「末」まさしく、ミレニアムな年
(参考:ウィキペディア)
こうして振り返ってみると、その年の起こった出来事を象徴している字と言えますね。
2015年、今年もアッという間に終わろうとしています。
世界中を震撼とさせたてテロの脅威は未だ去ることなく、広がっています。
格差社会の広がり、先行きが見えない労働環境などなど、
安心して暮らせる日々は訪れるのでしょうか。
高齢化社会の中で、それぞれの世代が役割を果たし、豊かな人間社会を作っていく、過ぎた20年を振り返りつつ、その歴史に学ぶことも必要な気がします。
世相はある一面を表していますが、その奥深い所に、たくさんの課題が山積していることも確かです
来年こそは、安心・安全な世の中に、なってほしいものです。