「ラストスパート」
マラソンでいうと、37km地点あたりでしょうか・・
あと、もう一踏ん張りって感じの所。ずっと走ってきて、足が攣りかけて、頭ではなく、ある種、本能が体を動かしている状態。
我々の仕事は毎回ゴールがあります。
どんな仕事もそうなんですが、特に、結構明確にゴールがあります。
ある意味、毎回違う本番があるので、その仕事自体がたった一回きりの本番のような気がします。
一期一会です。
そういう意味においては、マラソンも同じコースであっても、気候や気温などの諸条件が違うと同じマラソンにならないですね。
何年こんな生活をしてきたろう。
若い時は経験不足ということもあり、ある種怖いもの知らずに突っ走っていた気がします。
いろんな経験をさせてもらうと、自信とともに、怖さも感じます。怖さがあるから、繊細になれます。石橋を叩きます。小さな油断や驕りは禁物です。
ついつい、人間は過信してしまいがちです。
常に基本に戻って、足元を見つめて冷静な判断をすることが大事です。
大きな仕事も、小さな仕事も同じ。
しかし、ラストスパートのタイミングになると、迷っている暇はない、です。
決断の連続です。
今まで積み上げてきたことを信じて決していく。
これまでのプロセスは決断の為の布石です。
実は、本番までには70%は出来上がっています。
あとの30%の仕上げを、しっかり詰めていく。
当日の気候であったり、様々な突発的な出来事を想定しつつ、リカバリーする体力と精神力。
プレッシャーを良き方向に仕向けることが実力というものなんだろう、と最近考えます。
37km地点で、
「後5kmもある」と考えるか、
「後5kmしか楽しめない」と思うか・・・
そこが大事な気がします。