「ライブハウスツアー」

 昨日、一昨日、新潟に行ってきました。

11月本番の打合せです。実に30年ぶりです。
東京や西日本は結構仕事関係で行くことは多いですが、北陸方面は富山が北限で、なかなか、新潟へ行くことができませんでした。

30年ぶりでしたが、当時は車で大阪から高速から県道を使っての、来県でした。おそらく8時間くらいかかったと思います。
目的は「ライブハウスツアー」
当時、売り出し中のゴスペルシンガーのキャンペーンの一環です。私はまだ学生でなんでもお手伝いセンターという何でも屋を起業したばかりで、何でもお手伝いしてました。
そこで、ライブツアーの運転手兼楽器運び、使い勝手の良い力持ち君です。

大阪でハイロングのレンタカーを借りて、バックバンドの楽器を積み込んで、メンバーを乗せて出発です。朝一で出発してその日の夜にライブハウスで本番です。本番終わりで、そのまま次の土地ヘ・・・
そのあたりの記憶は定かじゃないですが、無事にライブが終了し、大阪へ向かって走っている時です、車に異変が起こったのは・・・・
バッテリーがあがって、使い物にならなくなったのです。
JAFに電話して、車を引き取りにきてもらい、修理に2時間ほどかかった気がします。

私はアルバイトとは言え、お金をもらっての仕事です。
疲れているメンバーに申し訳ない、とても落ち込んだことを思い出します。

メンバーは私より4つ5つ年上でしたでしょうか・・・
そんな凹んでいる私に気を使って、車が修理される2時間の間、信濃川の河原で草野球をしました。夕暮れが迫る中、微妙に明るすぎるくらいハシャギながら・・・・
20歳そこそこの私の落ち込んでいるのを気にかけてくれたんだと思います。

たった一度の出会いでしたが、本当に素敵なバックバンドメンバーの皆さんでした。

新潟の信濃川を見ながらそんな若かりし頃の失敗を思い出しつつ、一期一会とはそんなことの繰り返しなのかもしれません。

結局、そのゴスペルシンガーとも、バックバンドのメンバーとも、再会していません。

30年も忘れていた出来事が、その土地に行ったことで蘇ってきました。

今回は、飛行機なので、小一時間で行けてしまいます。あの30年前の、8時間の車中旅は小さな私の宝物でもあります。

株式会社ニューズさんの写真