「インバウンド考察竏窒P」
先日、大阪産業創造館で、大阪観光局長であり、理事長の溝畑宏氏の講演を拝聴する機会がありました。
氏は知る人ぞ知る有名な方です。
元内閣官房参与、観光庁長官、そして大分トリニータを立ち上げ、日韓W杯では、カメルーンのキャンプ地で大分県を大いに盛り上げた仕掛け人です。
そんな経歴を持つ氏が、昨年大阪観光局局長・理事長として、赴任され、今まさに大阪を盛り上げるべく活動されています。
「観光産業で大阪を元気に!縲恆蜊聹恂ツーリズムの可能性縲怐vをテーマに2時間余、熱弁を振るわれました。
実に様々な視点で、大阪のポテンシャルを指摘されていました。
訪日観光客の推移を見てみると、2015年・1973、7万人、前年比47、1%増です。10年前の2005年は、673万人(出典:JNTO・日本政府観光局)と比べても、約3倍以上です。いかに、日本に観光客が来ているかを数字を見ると実感します。
ここで、外国人旅行者が困ったことをあげてみると、
1窶薄ウ料公衆無線LAN環境、
2竏茶Rミュニケーション、
3竏猪レ的地までの公共交通の経路情報の入手。
(出典:H23観光庁調べ)となっています。
たくさんの観光客が来ても、受け入れる側の体制がまだ不十分と言えます。
確かに、WiFi環境は十分とは言えませんし、表示も多言語表示されているとは言えません。
我々すら、わかりにくい地下鉄表示があるくらいですから、当然不便を感じます。そんな案内表示も含めたコミュニケーション手段が劣っているかもしれません。もう少し積極的な対応が必要です。
また、受入環境整備の大きな柱が宿泊施設の供給確保です。
大阪府においては、客室稼働率が、2015年3月以降8ヶ月連続で全国1位で推移しています。このままだと、宿泊施設の供給が逼迫することは自明の理です。
このように、インバウンド景気に沸く大阪において、課題は山積しています。受入環境の整備は全国的な課題とも言えます。
逆に言うと「課題=チャンス」です。
その課題を克服することがビジネス拡大につながります。